ゆかり of 古桑庵

茶室としての「古桑庵」

history_contents_1.jpgその名の通り、桑の古材を使用した茶室です。

古桑庵(こそうあん)という名前は夏目漱石の長女筆子の婿である小説家の松岡譲さんがつけてくださいました。
当主の祖父で大正末期にこの家を建てた渡辺彦と松岡さんとはテニス仲間で、隠居後の楽しみにと二人で茶室造りを計画しました。
そのときに渡辺の好きな桑の古材を松岡さんが郷里長岡から調達され、茶室「古桑庵」は昭和29年に完成しました。

茶房「古桑庵」

DSCF0560.JPGこの建物を茶房とギャラリーにしたのは平成11年のことでした。
かつては大家族が暮らしていたこの住居も人が減り、家は風を入れないとだめになると考えたからです。

自由が丘の街を歩き疲れたらお寄りください。
そこには都会とは思えないゆっくりとしたのどかな時間(とき)が流れています。
茶房内には人形や骨董品が飾ってありますのでご自由にご覧ください。
人形はこの茶房を設立した人形作家の渡辺芙久子が製作したちりめんなど古布を用いた表情豊かな人形です。
また骨董品は先々代の渡辺彦が収集したもので、いわれ等あまり詳しいことは解りませんが部屋と調和していて家の一部になっています。